黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

本屋さんで買った本について その2

冤罪 田中角栄ロッキード事件の真相 

石井 一 著 産経NF文庫 

 

ロッキード事件とは、昭和50年代の初め~日本中を騒がせた汚職の話で、アメリカの航空・軍事系の会社 ロッキード社が自社製品を多くの国に買ってもらいたく、自国や各国の政治家などに様々な形で政治献金を贈り、それが日本で大問題となった事件のこと

総理大臣経験者だった田中角栄や、橋本登美三郎、佐藤孝行など自民党の政治家、若狭全日空社長他幹部などが逮捕された。

 

著者は元衆議院議員を11期つとめ田中派の青年部隊と言われた人。

 

ロッキード事件が発覚し国会で証人喚問があった頃、くろやぎは中学三年生。

旅客機を日本に売り込むのになぜ総理大臣への政治献金がいるのか?普通に商社を通じて航空会社に売り込むだけでいいのではないか?と思っていましたし、もう一人の黒幕である児玉誉士夫の話はいつの間にか消えてしまいました。

それと田中角栄に渡されたとされる5億円が、現金で五回に分けて、というのもよく分かりませんでした。中学生の発想ですが。

著者は(田中の)オヤジには世話になったという回顧とこの事件はおかしいという自分の勘から、独自に自力で調べ、ルートを使ってアメリカの弁護士まで調達して必死で汚名を晴らそうと動いた話です。政治家独特の人(有権者)を気分良くさせる内容に終始するところもありますが、角栄は嵌められたのではないか?という疑問は共感出来ました。オヤジ気質についてもたのしく読みました。

最近、立花隆という人が亡くなって、彼の田中角栄研究が再評価されているらしいのですが、立身出世の方法プロセスとして見る角栄の生き方と本人の持つ人間性は別であることと、たぶん研究課題として見る角栄氏はひときわ悪く見えるもので、それが、当時の東京地検を刺激し逮捕に至ったのではないかと思います。たぶん公務員である検察の頭のスケールでは5億円は巨額なのでしょう。

 

 

 

本屋さんで買った本について その1

題名:「非正規公務員のリアル:欺瞞の会計年度任用職員制度」

結構きつい題名の本ですが、これはネットで紹介されていたので買ったんですね。上林洋治著 日本評論社

 

何で購入したかというと、自分も地方行政庁の会計年度任用職員だからです。

あたしの居る行政庁は大体300人くらい、同じ身分の人がいます。首から名札を下げているのですが、正職員と会計年度職員で色が違うのですぐに分かるんですね。

あたしは、もう高齢なので、不謹慎かもしれないがアルバイト気分で自分の仕事のみに集中していますが、もっと年齢の若い人や、特に女性たちは、自分の身分を冷静に見ておく必要があると思います。

本書には、1:とにかく給与額が安く(正職員の6割くらい)抑えられていること。2:同一労働同一賃金の掛け声も程遠く、実際には正職員には絶対に在るはずの諸手当や退職金がないこと(国家公務員の会計年度職員はあるらしい。いいなあ)3:それを問題だと主張すると簡単にクビになった実例があること 4:心の病気で自死した会計年度職員の遺族が労災適用を求めて、嘱託職員は対象外だと片づけられること。など。

結構怖い身分なんだと自覚しました。

 

非正規公務員のリアル・欺瞞の会計年度任用職員制度

発行:日本評論社 発行日:2021年2月25日 第一刷 著者:上林 陽治 

価格:1900円+税

営団地下鉄丸ノ内線の香り

池袋から丸ノ内線に乗って東京駅に行くのが子供の頃の定番移動でした。丸ノ内線というのは銀座線と同様に車輪のそばから給電する形式で、架線方式で給電する日比谷線東西線とか千代田線などと違って、何とも言えない不思議な香りが足元からする地下鉄です。

仕事帰りに、7年位前から知っている本屋さんに行くのに、一駅、二駅、この地下鉄に乗るのですが、駅こそ改装され、走行中の電灯も白熱灯からも近代化されてますが、トンネルの直径や柱はほとんど変わっていないようでした。

目的の駅を降りて階段を上がると青梅街道。以前、新宿に職場があったとき、クロスバイクで月3回くらい通勤で通った道です。青梅街道は二あるいは三車線なのですが、23区内に入ると、一番左のレーンが朝だけバスレーンになるという、自転車にはたまらない好条件で、よく走りました。また帰りに走るとちょうどよい所にこの場所があり、コンビニのサンクスと、本屋さんが近くにあって、本屋さんの方によく寄りました。

今回も本屋さんに予約の本を取りに行きました。

丸ノ内線の香り、子供の頃と変わっていませんね。

漫画は好きではないですが

今週のお題「一気読みした漫画」

昭和40年代後半、当時多摩ニュータウンの公団永山団地に住んでいた叔父の家に、単行本のサザエさん(当時ですから姉妹社の)が全巻ありました。長くない滞在時間でしたが必死で読んだ記憶があります。同じサザエさんでも、当たり前のことですが、年代によって微妙に登場人物の顔立ちが違い、背景が違い、昭和30年ごろのちょっと地味でなにもなかった日本の姿があって、サザエさんは面白いと思います。

おなじ長谷川町子でも、いじわるばあさんは、単行本の冊数は少ないのですが、たのしいですね。

昭和53年頃か?一時的に大量に出た旺文社文庫の中に、のらくろがありました。全四巻でしょうか、一通り持っていました。のらくろ、部下のデカ、心優しいブル連隊長、かなり好きでした。わたしは軍隊モノって結構好きで、これは日本映画ですが昭和40年ごろシリーズ化された「兵隊やくざ」(勝慎太郎、田村高廣)も好きでした。大映映画末期の白黒映画です。

漫画って絵がきれいじゃないとね。柴門ふみさんとかは好きです。外国の漫画はダメですね。

小林亜星さんのご冥福をお祈りします

小学校六年生の時に行った海の家の合宿で、(レナウンレナウンレナウン娘が、オシャレでシックなレナウン娘がわんさかわんさかわんさかわんさか、イェーイイェーイ、イェイイェイ)という不思議な俗っぽい唄を、口伝えで大学生のお兄さんたちの集団から教わりました。禁欲的な私立✕学園の小学生だった自分にはかなり刺激のある歌でした。後年、ⅭⅯ動画を見ましたが、昭和40年代前半の世の中の弾けた雰囲気がよく伝わるコマーシャルですね。丸善ダッシュガソリンのⅭⅯ(ダッシュガソリンと言って車の加速がすごいと、モデルのおねえさんの短いスカートがめくれるという下っだらないけど男の喜ぶcm)と双璧でありました。

亜星さんはふんふんってくちづさむような簡単なメロディでひとの心をつかむのが上手い作曲家でして、もう少しいろいろ凝ると山本直純さんの世界に行く感じがします。

ご冥福をお祈りします。