黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

ごはんのお供にはまだ暑いが・・・・・・

今週のお題「ごはんのお供」

幼少の頃、例の川崎の伯母ンところに泊まりに行くと、まあ大歓迎されて(伯母は独身)いろいろな子供の好きそうなものを取り揃えてくれたんですが、なかでも新橋玉木屋の桜でんぶってのが大好きでした。ちょっと甘くて、見た目鮮やかで。でもピンクピンクしていなくて。

大人になってから永井荷風の日記(昭和10年代)を読むと、(だいたい古くからある店は名声に胡坐をかき味は落ちて店員は尊大になる傾向だが、新橋玉木屋の佃煮は味はずっとそのままで店員は丁重なこと以前と変わらずたいしたものである)と口の悪い荷風さんにしてはとてもよくほめている。

先ほど玉木屋のHPを覗いたところ、魚系のつくだに、のなかに、桜でんぶは健在で、価格もそう高くなかった。もう私が食べてから半世紀も経過している。すごいと思う。

 

さて、まだ暑くて、白米を食べるだけで精一杯だが、10月になったら、ごはんのお供に食べたいのが(かんずり)。これは昭和60年頃スキー合宿で行った新潟県妙高杉野沢の土産物屋で丹念にみていたら発見したもの。それ以来、毎秋冬1回は食べている。地元産の唐辛子を麹とゆずと塩と3年間樽につけて出来る珍味で、瓶入りで500円くらいからある商品。東京でも高級スーパーなどで扱っている。新潟や長野県内だと土産物店でよく目にする。が賞味期限には注意したい。

製造元は妙高市(旧新井町)の有限会社かんずりというところ。そこ1社だけ。HPには様々な食べ方が紹介されているが、くろやぎは、かんずりを箸またはフォークでご飯に乗せてそのまま食べるのを旨としており、大学4年生の時からずっとそのスタイル。唐辛子味は決して強い方ではないが、アメリカの偉大な食品タバスコと、日本のかんずりは、よくこの製造法を確立したと高く評価し、発明者を尊敬している。

かんずりは、唐辛子の辛さが好きな人ならば、万人に行ける味であり、特に麹が入ることで味にマイルドさと奥行きが出ることと、隠し味にゆずが入っているはずである。開封後は冷蔵庫での保存をおすすめする。