黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

父の日はすぎてしまったけれど

今週のお題「おとうさん」

あたしより30歳年上、昭和5年生まれの父は、万事鷹揚とした性格で、人あたりのよい雰囲気の人でした。あっ、いいよーって感じで。あたしも、その性格、結構受け継いでいると思います。

父はメーカー勤務を長く続け、60歳で定年になった後は、のんきに暮らしていました。まだ、今と違って、年金がどうのこうのと騒がれない年代ですから、父も母もお金に関しては余裕があったのでしょう。神社巡りが好きで、正月二日になると、いや、普段でも、浅草寺に行ったり、府中(東京郊外)の大國魂神社に行ったり、あと、どこと、ここに行ったと言って、そのあとあたしの家に遊びに来て、孫と三時間ほどたっぷり遊んで帰りました。のんきなおじいさんでした。

元来丈夫な父でしたが、盲腸の手術が手遅れになって、消化器を少し切る羽目になってからだんだん体調も悪くなり、目や足腰も衰え始めました。地元の住宅地を歩いていて倒れ、通りがかりの人に助けられたと言っていましたから、結構危ない目に会っています。

しばらく音信のなかった父を、職場の帰りにルピナスが見かけて、大丈夫かなというもんですから、連絡を取って会いに行きました。だいぶ、足腰が衰えたように思いました。喫茶店で話しますと、「ゆうべ、自分の母親が夢に出てきた」などと申します。なんだかお迎えが近いのではないか、妙な気が致しました。

そのあと間もなく、その年最初の冬将軍がやってきた日に、父は亡くなりました。

親孝行できたのかどうかはわかりません。でも、かわいい孫を目的に、時々遊びに来られたのは、まあまあ良かったかと思っています。