黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

いやなものは・・

クルマで仕事をしていますので、目的地に着くまでの道中は、色々な観察の時間になりますね。きょう10月7日は久しぶりに涼しく、クルマのエアコンは切って、右側の窓は全開で走っておりましたところ、とある大きな交差点からこちらに向かって歩道を歩く親子。幼稚園 年少くらいの男の子と40前の長身のおとうさんが歩いてきました。少し先には外国語教育を売りにする幼稚園があり、送迎バスと先ほどすれ違ったところで。

 

やだよ、いやだよ、やだよ。

 

これを大絶叫で終始繰り替える男の子。ほかの登園児は指定の半ズボン制服を着ていますが彼は青のTシャツ紺の短パン、普段着のまま。

 

いやだよう・・

 

いつまでも聞こえるこえ。長身の父親は背広姿でこの後仕事なんでしょう。冷静な口調で子供を説得しています。幼稚園に行くべきであるのだと??

 

クルマなんでそれ以上は分からないのですが。どうなったのでしょうか。

 

彼(おとこのこ)にとって、父親に説得されるのは辛いでしょうなあ。

 

自分は昭和の人間なので、ちっと古いけれど、自分の家は、よそ様同様、母親は行儀や道徳や秩序にややうるさく、建前に終始するところがあり、やや杓子定規なところがありました。特に子供の頃はね。昭和40年代前半頃、子供にとって親は絶対でしたから、タメ口は使えたけれど、ママ、ではなく、お母さんと呼んでいたし、嘘はいけなかったし、幼稚園や学校であったことは包み隠さず報告しなくちゃいけなかったですね。

 

反面、父親は鷹揚だったし、洞察力もあったし、くろやぎの本音はこの辺なんじゃないのかと分かってくれたし。母親の主張を聞きつつも、ちょっと違うんじゃないのかというのを、男の感覚で、それとなく緩和してくれるのが、父親だったね。

男親としてのポジション、ほぼ、自分の親のやり方を踏襲していると思うね。

 

じゃあ、くろやぎには経験がないけれど、幼稚園行きたくないって息子が言ったらどうしようかね?

いやのものは、嫌なんだよね。どこがどうヤなのか、公園でも連れてって、聞いてみる?いっそ今日は仕事を休んじゃう?いちにち彼と遊んでみるか?気分が変わることしてさあ。おとうさんも有休あるんだろ?

うちの父親なんか、もそっと起きてきて、「有休にしといてくれる??」って電話していたよ。昭和の話だからともかく、電話一本で休む社員も、それでお咎めない会社もすごいなあと思うけどね。ちょっとおっかないお袋が居なくて、父親とデパートで不思議なおもちゃを衝動買いして帰って来て、家や出入り自由の校庭で遊んだ記憶もあるよ。

子供って、親が100%自分の味方だと分かっていれば安心で何かあっても気が済むんだよね。何が嫌なのか、どこがどういやなのか、特に幼少の頃はさ、親としてはどんな人生の準備よりも子供がいつも笑顔で心がハッピーなことの方が優先だと思うんだけどね。

周囲がどういう用意周到をしても、

いやなものはイヤ、

ダメなものは駄目なんだからさ。