黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

すみっこにちょこんと

今週のお題「便利な間取り、変な間取り」

あたしら、アメリカ人ではないから、広~い、部屋が十も二十もあるような家はたぶんムリだと思うんだよね、気持ち的にね。

はなしに聞く、テキサス州の金持ちの家なんて、部屋が家族人数の三倍とか五倍もあって、もちろん大家族なんだけど、金持ちだから気持ちも大きくて、テニスコートもプールもクルマもたくさんあってなんて聞きますが。

たぶんそれって、貧乏性ですぐに小さなことばかり計算する日本人には向かないと思いますよ。広い家を求める国民性だったら、コンパクトな4LDKの戸建住宅なんて売るわけ、売れるわけないものね。

平野が国土面積の五分の一だという、その割には人口密度がうんと高いというハンデがあったとしても、日本人にはちょっと狭い家の、すみっこでここでいいって思うメンタリティが合っていると思われます。くろやぎのように武蔵野という都会でも田舎とも言えない地域に暮らしているとそう思いますね。

ウサギ小屋でいいよ俺達。

でも、マンションは狭い感じがするからリビングぶち抜きとかあるんでしょう。柱を減らしたり、壁を取っ払ったりしてね。

バブル崩壊の頃から数年前まで、公益法人の建築作品コンクールの現地審査事務局みたいなことを本業の片手間にやり、20軒くらい、人様の注文戸建住宅見せてもらいました。ものすごい、床も全部大理石なんていう豪華な家から、ペンシルビルのような住宅、絶対に外から見えない豪邸など、でも、ここがいいなあという気に入った家は、戸建に関してはありませんでしたね。ものすごくオーナーさんの意向が表に出ますからね。設計者・建築家にとっては良いんでしょうが、あたしら庶民育ちの随行員には、何でここで凝るの?何で部屋の隅が三角なの?そうして普通の場所がないの?もう疑問だらけでした。

同行してくれる後輩の職員と出た結論は。

 

家(住宅)は、建売で、いいよ。(暴論・笑)

 

夢がないかもしれないが、凝りだすとキリがないのと、半端な金持ちや頭でっかちな施主だと、設計者や工事会社と意思疎通がむずかしく、結果・建物が施主の意向通りに出来ていないくて、その不満ばかりが膨らむこともあるんですね。(施工者がよくないか、建設費を値切ったか等原因は様々ですが)そういった豪邸よりも、限られた土地と低予算などの条件で誠実に建ててくれた家の方が、どんな間取りだろうとオーナーは幸せ、というのが結論でした。

くろやぎの自宅ですか?満足しています。ちょっと駅からは遠いけど。