黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

祖父はいないけれど

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

もう、こちらも還暦に近い年齢で、おじいちゃんの話をしたくても遥か彼方なんですよね。あたしは直接祖父のことは知りません。父方の祖父は家庭の事情で知らないし、母方の祖父は1945年3月9日深夜の戦災で命を落としました。一緒にいた川崎の伯母はしぶとく生き残り疎開先に無事たどり着いたのでした。

伯母が生きていればその話を聞きたかったのですが、彼女の性格からみてその話はしてくれなかっただろうなあって。

そんなわけで、祖父とは縁がありませんでした。

祖母、母方の祖母(川崎の伯母の母親)はちょくちょくウチに来てくれました。ぼくとも性格が似ていて、だいたい10kくらいのお土産をいつも持ってきてくれました。よく駅で売っていた甘栗太郎とか、湯治場で売っていたとうもろこしとか。実母はいいんだよそんなに、といいながら、受取っていました。

祖母も祖母の姉も、生まれた栃木県のイントネーションを少しばかり残して話す標準語で、性格は違いましたが、くろやぎのことを可愛がってくれました。

父方の祖母は一度だけ会いました。会ったのは岩手県盛岡市の父親の実家。

純粋の盛岡弁(父親も話しましたが少し柔らかいはなしかた)で、何しろ花柳界で強い性格の人だったらしく、でも言葉は強いけれど情に厚い人だったように思います。

戦災でなくなった祖父、事情で縁のなかった父方の祖父、よく知っている祖母や一度だけ会った盛岡の祖母、みんな、あの世に行ったら挨拶してじっくり話を聞いてみたい。