黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

普通に話そうよ

「課長を出せ」「お前はホントに課長か」職場の昼休みになる少し前にお客さんの声がフロア中に流れました。

くろやぎの職場はめったにお客は来ないのですが、1年に1回くらいこういうことがあります。声のする方を見ながら、仕事を進めます。

民間企業ではないので、利害はないのですが、でも、訴える本人のいうことは聴かなくてはいけないので、隣の係の担当課長もメモ帳を手に走って行きました。

そうですよね、話を聞いてメモを取る。朝鮮半島の片方の国のボスは、自分の話を一人だけ聞き流している直属の部下を島流しにしたというし。いい動きしているなあって。

 

高校生の頃読んでいた、山本五十六という海軍大将の伝記の中に、こんなくだりがありました。笹川良一って知ってますか?後年、日本船舶振興会のボスになった人ですが戦争前、海軍に対して右翼が盛んに嫌がらせをしていたころのこと、仲の良かった山本にこう言ったそうです。その当時、右翼の人たちは日本刀を中に仕込んだ杖を持って脅しに来るのですから

(そういう相手が来たら、1対1で会い、会議室に通して、自分でドアのかぎを掛ける。そうすると相手は案外手出しが出来ないもんです。)

ほう、大人の世界はそういうもんなのか。

30年くらいたって、職場(建築関係の団体)に、やはり文句を言いに来た人がいました。団体の対応が気に入らないと。

わかった。

会議室は空いていました。

やってみるか。

 

こちらへどうぞ。おはなし、伺いましょう。

会議室へ。

その職場、執務室は手狭でしたが、会議室はバカ広い。パーテーションを外すと100人は入れました。その時は全部外してあって見通しがいい。

おかけください。

そう言って、茶と水のペットボトルを持参し、自分も入ってかぎを掛けました。

 

40分くらい、話しました。

どの点が不満だったのか、貴殿はそういうことを希望しているのか。本会は定款に基づいて事業運営をしているが全てを網羅することはなかなか難しい部分もある、希望内容によってはより即効的な機能のあるところへ紹介をするか?

カッカしていた相手も、1対1で話を聞いたというところに理解を示してくれて、沈静化することができました。

 

今日のお客さん、おたがい冷静になって話を聞いてみると、けっこう 良い提案だったみたいです。

なんだ、普通に話してくれたらみんな緊張しないのにって思いました。

最初は、オレの話を聞けって、感じでしたからね。