黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

コカ・コーラの夏

暑くなると、コーラが飲みたくなります。日差しの強い日、湿度の高い日、抜けるような青空の日、こっちも負けないように、強い、のどの上でキックするようなドリンクが欲しい、やはり最後はコカ・コーラになります。何故かペプシコーラにはなりません。

コーラを一番摂取しているのは、このイベントの時

コカ・コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」

三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットで、くそ暑い7月の最終日曜日(あたりに)昼間の11時30分にスタートし、夜の19時30分にゴールする、オートバイのレース。マシンを長時間走らせることから、耐久レースの区分に入るものです。

くろやぎ、若い頃からこのレースの存在を知っていましたが、行くようになったのは、ここ15年くらい。40過ぎから観戦しています。何しろ、日陰のないスタンドで8時間と言わず朝から日暮れまでいるのは、選手やオートバイだけでなく、観客ひとりひとりも耐久力を要するのです。熱中症なんて言葉がはやる前から、あたくし、観戦しています。飲むのは、綾鷹、スプライト、ファンタグレープ、そしてコカ・コーラ。真夏の晴天時に飲むのは、本当は延々とコーラを飲み続けたいところですが、さすがに、飲み過ぎは身体に毒ですし、麦酒も売店にあり、他社の自販機は少しはあるのですが、やはりコカ・コーラ製品を買わないとって思っています。

コカ・コーラが冠スポンサーになったのは、1981年に、当時入社20年の中堅社員さんがふらっと、鈴鹿8耐に観戦に来たのがきっかけでした。永井さんというその方、知人からもらったチケットでやってきました。

(でも、最初は全然興味なんかなかったし、オートバイなんか触ったこともなかった)(レースなんて暴走族の集まりだろうと思っていたくらいですから)(どうせろくでもないイベントなんだろうと、アンチャンの集まるものだと思っていました)

ところが、いざ出かけてみたら、これがすごかった。まず、スタートの音で度肝を抜かれ、永井さん、そのまま、コースの周りの道をテクテク暑い中を歩いて、いろいろなコーナーで観戦、なんとか、夕暮れまでに最終コーナーにたどり着いたのですが、(もう、ヘトヘトに疲れちゃいまして、金網にへばりついて、最終コーナーから、(坂を下って)ホームストレートへ駆け下りて行くマシンを見ていたら、泣けてきて)

今のようにシケインのないころ、オートバイはストレートを駆け抜けてテールランプを見せながら夕暮れの向こうに消えていく、鈴鹿のレースの中でも、美しい光景を見せてくれる場所と時間で、永井さん、すっかり感動してしまったらしい。

この時の感動がおおきかったこと、アンチャン達が云々とのギャップなども交じって、永井さん、会社に掛け合い、主催者にスポンサー参加の意向を打診、翌年には他の予算までちょこっと流用する裏技まで使って?コカ・コーラ社は協賛会社の一員となり、3年後の84年から、冠スポンサー(イベント名の最初にコカ・コーラの名前が出る)ことになったそうです。主催者である旧ホンダランド(現在のモビリティランド)に対しては、レース賞金の増額を希望し、社内的には協賛が続くように役員の説得やなにかもずっと努力をした、とのこと。今年で41回になるはずの真夏のオートバイの祭典は、こんな一人の社員の感動から維持されているそうです。

くろやぎ、様々な事情から今年も、4年続けて決勝レースを見に行くことができませんが、コカ・コーラを許す限りのんで、テレビで声援を送りたいと思っています。

今日の参考資料:鈴鹿8時間耐久ロードレース開催20周年メモリアルブック(集英社刊 平成9年)