黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

ふとした事から街道ウォークの付き人になった黒やぎのひとりごとです。ルピナス主宰の(てくてくわくわく 街道ウォーク)(http://kaz-mt-wisteria.hatenablog.com/)とあわせて見てくださいね

台風が来ていますが、大丈夫?

大きな台風がやってきていますね。皆様の地方は大丈夫ですか?今は、SNSあり、テレビあり、ラジオもラジコもありで、台風といってもだいぶ・・・いや・・昔よりも規模のデカい台風がやってくるようになって、むしろ怖いですね。川の氾濫が一番怖い。あたしの地方も、この間住居表示で心配した、横浜・川崎地域も大雨警報が出ています

黒やぎの子供の頃、昭和41年の台風26号がとても怖かったです。

当時、東京の練馬区、木造二階建てアパートの二階に住んでいて、あたしは5歳。母が32歳。父親は東北に出張でした。

4畳3畳4畳の部屋。真ん中の4畳の部屋には雨戸がなく、2ミリくらいのすりガラス一枚で南向き。ものすごい豪雨で夜中に目が覚めると、母親が雑巾で硝子戸の隙間から入り込んでくる雨水を拭いていて。懐中電灯の明かりが揺れています。

当時台風といえばお決まりの停電で、情報は単二電池3本で聞こえるトランジスタラジオひとつ。終夜放送をしてくれるNHKラジオは、1時間に一回、ぼそぼそと決して明るい声ではないアナウンサーの台風情報が5分ほどあると、あとはえんえんと音楽が流られるだけなのね。今だったら、終夜放送で各地の被害状況をアナウンサーが教えてくれますが、昔はそんなの全くなし。しずかな音楽。それだけなのです。寂しくて不安でした。

この、1時間に一回の台風情報を聴くのは、5歳の私の役目なのですが、必死で台風の現在位置を聞き取るのが精いっぱいで、どこをどうなっているのか、何ミリバールなのか、今後どこへ行くかなんて、子供過ぎてわかりません。頼もしい父親はいないし、母は窓ンとこで必死だし、不安なことおびただしかったなあ。寝たり、強い雨風と、ラジオの音楽で目が覚めたり、が、三回ほど続いて、気が付くと、あたりが明るくなり静かになっています。時間は午前5時前。

NHK第一放送の通常放送は、朝五時開始、開始前の音楽が流れていました。7分ほど待ちましたが、5時の時報までの長いこと。

ようやっと、時報が鳴ると、通常ニュース。台風は群馬県まで行った、とのことで、この声は今でも耳に残り、母と抱き合って喜んで、もうひと眠りいたしました。

停電、台風、非常時にはラジオだなって、5歳にして覚え、50年後の今も、あたしの枕元には携帯ラジオが欠かせません。小さな音で少し聞いて、そのまま眠ることもあります。台風情報は特に大切で、聞き逃さないようにしています。

さてまた、風雨が強くなってきました。今日の台風、どうも、本当に関東地方に来るらしいのです。東海道沿道にお住いの、そして台風の進路になりそうな皆さん。お互い気を付けましょう。