一度しか会わなかった祖母
実父の故郷は岩手県の盛岡市。日常では交流がなかったので、父親もそろそろと思ったのでしょう。鉄道好きのアタシに気を使って、母が指定券を取り、盛岡まで特急で行きました。昭和46年(1971年)のことです。
いとこ三人、父の姉夫婦、祖母、が歓迎してくれました。祖母は気を使って、いろいろと話しかけてくれました。ただ、生粋の盛岡弁のためか、東京から出たことのない、10歳の少年には、言ってくれている内容の1/3も理解できませんでした。
にこりともしない、気の強いタイプの祖母でした。
今だったら、祖母のこれまでの半生、何に苦労し、どんなことが一番よかったから、聞いてみたくもあり、父親の昔の話も知りたいとも思いますが、思ったときには本人は天国に行っており、自分もそちらに行かないと、希望はかなわないようです。
全く顔を知らない父方の祖父も、戦災で亡くなった母方の祖父にも、会って見たいな、話してみたいと思いますよ。自分が無事にあの世に行けたら、一足先にいっている父と母にそれぞれ紹介してもらいましょうか??