あっさりとあの世へ行った母
今週のお題「おかあさん」
母の日が近いとはいえ、このお題で来ましたか。以前少しだけ書きましたが、この三月の初めに母を亡くしたので、ちょっと書くのは辛いかな。
かなり昔、母が料理のレシピを万年筆で書いて、(かわみち屋のそばぼうろ)の缶に入れていました。まだ自分が高校生くらいの頃でしょうか。いいものを残してくれているなって思ってました。万一母に何かあっても、このレシピのとおり作れば母の料理は再現できる、って。
高校生の発想ですよね。まだ、青いな。
母の住んでいた家の台所の棚に(かわみち屋のそばぼうろ)の缶は今でもあります。紙の色もよいし、青い万年筆の字もそれほどかすれてはいません。でも、作り手が違うとね、同じようには出来ないでしょ。たぶん。
ウチは両親があまり仲良くなくて、結構翻弄もされて、かあちゃんありがと、って素直に言えるようになるのには時間を要しました。最後の1年半ほどは少しばかり認知症で本人はそれまでの人生での、嫌なことはすっかり忘れていましたので、くろやぎと衝突することはまれになりました、結構(これで助かったな)と思っていました。ただ、食が細くなって行ったのが原因でまだ寒い頃、あっけなく天に召されて行きました。
以前はぶつかることもありましたが、いなくなると寂しいですネ。もう数年、元気で一人暮らしを満喫できればよかったのにって思います。母の作った焼きビーフン、イチゴのムース、お赤飯の油炒め、もう一回だけ食べたかったな、なんて。
いまは仏様になった母です。